誰も知らない小さな国への原付ツーリング(佐藤さとる氏追憶記②)
「二十年近い前のことだから、もうむかしといっていいかもしれない・ぼくはまだ小学校の三年生だった」
(するとせいたかさんは27、8ってことか?)
昨日、佐藤さとる氏の「誰も知らない小さな国」を読み返しました。
懐かしい話で、この歳になっても、「面白いなあ」と感じます。
そうなると、なんだか昔、コロボックル山を探した時のことを思い出しました。
やはり、佐藤さとる氏のご冥福を祈ることにしました。
自分の中では、やはりコロボックル山(と思われる地)に伺い、お別れししたい気分です。
当然、いつもの3時間ツーリングは無理なので、妻にも了解をもらい、
この日曜日、午前中に子供の塾の説明会が終わってから、様々な用事を捻じ曲げて、
10年近く前に訪れた場所に向かうことにしました。
今回はマジェスティ125が相棒です。
せっかくの三浦半島ですが、海岸線もマグロも梅林もすっとばして、コロボックルだけです。
横濱からひたすら国道16号を南下します。
まだ花粉が少なくてよかった。
「その日は、すばらしい秋日和だった。ぼくは何年かぶりで、ちいさなまちの駅に降り立った」
その電車と並走して、走ります。
ちょっとローカルな赤い姿が目に沁みます。
この角を曲がると、
「・・裏通りからつづく細い道が、町の後ろの丘にぶつかって、ゆきどまりのように見える。」
駅の向こう側には大きい通りがあり、こちらは細い道なのです。
この駅に通じる道路の先に、あるはずです。
駅の前には地図が掲げてあり、いくつかある散策路を掲示しています。
眺めていたら、写真のおっちゃんが話しかけてきてくれました。
このあたりはルートが複雑で、奥に行くとまよってしまうらしいです。
地元の人か?と聞かれたので、違います、と答えました。
おっちゃんは何度も来ているようで、山の上からは、横須賀のまちが一望できるらしいとのこと。
時間があったら行ってみようと、走り出したところ、
ガッチャーン!!
何かが道路の上を側転していきました。拾い上げてみると、
あちゃー液晶が!
一年ちょっとの短い命でした。
つくのはつきますが、指で触ると、なんだか切れそうです。
なんてこった。( ノД`)シクシク…
これもこぼしさまのいたずら?あるいは来るなということでしょうか?
参りましたが、とにかく進むことに。