レビュー : BMW C600 SPORT 中古購入、1年ちょっとの感想です。
さて、中古のBMW C600を購入し、はや1年ちょっと。7000km弱乗ってみての感想です。
価格のこなれたBMWのマキシ・スクーター、今後、購入を検討される方の参考になれば幸いです。
【購入の経緯(何をメリットだと思っていたか?)】
① デザインと価格
購入当時、既にPCX150(ABS)の新車にちょっと足すと買えるぐらい、フォルツァだとおつりが返ってくるぐらいの値段になっていた一方、C650にマイチェンしたものの、デザインは古びた感じがしなかったです。
② 大人2名が乗って移動できる
当初マジェスティ125所有しておりクラブ活動等に行く子供の送り迎えなどに重宝していたのですが、子供の成長もあり、荷物を収容しオトナが2人乗るとなると、コマジェでは辛くなっておりました。
③ 高速での移動が可能 (原付2種スクーターからのステップアップ)
原付ツーリングで関東一体を回っていたのですが、高速を使ってちょっと遠くまで行くツーリングにも使いたくなってきたところでした。
【感想 ◎と×】
■特にここが◎
◎ 足つきがいいので、発進時や低速時の恐怖が少ない
こう見えて、両足が(べったりとはいかないまでも)ほぼ付きます。最近のスクーターは容量を稼ぐため、155ccであってもつま先立ちになりがちですが、C600 はペッタリ系。
◎ 長距離移動が疲れない。下道で500km以上走ってもOK。
ポジションも楽ですし、東京から福島県まで日帰りもOK(下道で)。時間の余裕があれば、もっと行けると思います。また、同じクラスの大型スクーターと比較し、馬力も余裕があるので、法定速度のまあまあな範囲でしたら、追い越しなどもしやすいです。ブレーキもよく効くと思います。
◎ (特に冬の)快適性
標準装備された大型フロントスクリーンとホットグリップ、シートヒータ。気温一桁になったら、これがないともう走りたくないくらいです。
■ちょっとイマイチなとこ
▲ (原付2種スクーターと比べて)重く、低速時の取り回しが。。。
走り出してしまえば軽快な挙動なのですが、Uターンは本当に気を使います。また倒れたら起こすのが大変。1人で相当頑張らないと。。。
▲ トランスミッションの特性
スポーティさを演出するため、クルマのATでいう「Sモード」のような感じのトランスミッション。常に低めのギアに固定さで、スロットルを緩めるとすぐエンブレみたいな感じです。燃費の悪さには、この設定もあるかと。(マイチェン後のC650では多少、改善されていましたが、抜本的な違いは少ないと思います)
他方、スロットルを離すとすぐエンブレなので、80km以上で走る、高速での巡航にはマッチしています。
▲ 300kmの航続距離と維持費
大型バイクなので、致し方ない点ですが、どう乗っても、リッター20kmぐらいです。
燃料タンクが14リッターほどなので航続距離は300km。燃料計が半分を切ると、休日の山道に入るのには躊躇します。
また車重があるわりにタイヤが小口径なので、減るのも早いかなと。感覚的に原付2種スクーターの3倍から4倍はかかっている感じです。
バイクが好きな方からは敬遠されがちで、一時期と違い最近は人気も下降気味?な大型スクーターですが、
アメリカンバイクが得意としてきた、荷物が詰めて、HBが長い分長距離が楽で、かつ快適、という特性を兼ね備えたツーリング・マシーンだと感じています。
その中で、C600スポーツは、いくつかの利点があり、購入して自分はよかったと思っています。購入を検討されている方、または既に愛機として活躍されている方々と、良さを共有できれば幸いです。