ビルの谷間で暮らす、田舎の原付野郎

関東の日帰り原付ツーリングを中心に、バイク用品の感想や、マンションのプチ改造(断熱など)を記事にしています。

ブレーキのエア抜きがうまくいかない!シリンジで吸い出したら、エアが抜けました。(300円くらいです)+(追記:真空脱泡)

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YB125SP フロントブレーキのエア抜き(再トライ)です。

(前回。エア抜きができず、ブレーキフルードが尽きそうでヒーハーしているところまで)

juliet-alpha808.hatenablog.com

 

■あらたに用意したもの

 〇 100均の注射器(シリンジ)

 〇 内径4mmのシリコンチューブ 70cm

 

■やり方

 (準備)

 〇 4mmチューブをブレーキキャリパのドレーンに接続

 〇 シリンジを接続(作業中は必ずブレーキキャリパより高い位置に!)

 〇 ブレーキレバーの上にある、ブレーキ液の入ったマスタシリンダーの上部を開ける。

 

 (手続き)

 ① 最初にシリンジを引いて、負圧を作る。

 ② ドレーンを開放。(ぶくぶくと気泡が出る。ちょっとフルードが出るので常に下にたまるように、シリンジとホースを上に保持しておく)

 ③ 気泡がでなくなったら、ドレーンを締める。

 ④ ブレーキレバーを引き、ブレーキフルードを送る。(絶やさないように注意)

 ⑤ 1に戻る。(ブレーキレバーに強度が出てきたら、完成です)

 

 ◎この方法を試したところ、「ブレーキフルードの排出があまりありません」でした。

 ※個人の実験的なもので、正しい整備を保証するものではありません)

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今回のびっくりどっきりメカ。

 

(ここからは、ワタクシがウネウネと考えた内容です。間違っているかも)

 

さて、いくらやってもエアが排出されないので、ちょっと考えました。

皆さんフルードをブレーキキャリパー側から注入されていますよね

他方、ドレーンの先をマスターシリンダーの上、ブレーキフルードタンクに浸けて循環させるやり方も魅力的です

 

この二つを組み合わせたらどうなるかやってみたらうまくいったのですが

理由がイマイチわからない

 

フルード交換の理屈から。

水と違い、粘度がある液体なので、大気圧だけでスーッと抜けるものではないようです。

なので、ブレーキシリンダーの力を借りて。。。

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まあ、古いフルードを新しいフルードでニューっと、押し出す感じですね。

ブレーキをかけて、圧を高めてからキャリパー側のドレーンから流しだすイメージ

マヨネーズを押し出しているような?(ちょっと違うかな?)

 

当初、同じようにできると思っていたですが、、、

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新品のブレーキホースにしたので、そうはならなかったようです。

 

たぶん、キャリパーのどこかに気泡が残っていて、フルードがそこまで行き渡る前に、

排出されている状況。

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図でそこまでしていませんが、

もしかすると、ドレーンより高い位置に、気泡があったのかもしれません。

 

ということで、

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キャリパ―より高い位置にブレーキフルードが登るようにしておき、

かつ負圧をかけて吸い出すことにしてみました。

この方法ですと、軽い気泡が負圧に引かれて登る一方、重いフルードはキャリパーに戻っていきます。

(本当はブレーキマスタシリンダーのフルード面まで来てもいいのですが、排出用ドレーンに一定のフルードがあれば、そこまでやらなくてもエア抜きできてもおかしくない気がします)

 

(追記)

この負圧をかけると、「泡が逃げやすい」ということが、うまく説明できなかったのですが、

「真空脱泡」という方法で、材料の気泡を抜く技術があるんですね。

↓ 写真が分かりやすいです。

真空脱泡の優位性|真空撹拌脱泡ミキサーのパイオニア EME

 

 HPからいただくと、気泡は真空圧化では大気圧化の760倍に膨張します。

つまり、シリンジでキャリパ―内を負圧にすれば

それだけドレンコックから気泡が出やすくなる、ということです。

この会社では、材料の粘度が高いものを扱う場合、更に撹拌流動を起こし、

気泡を表面まで流動させることができる、としています。

 

 

 

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こんな感じでぶくぶくと泡が。

2から3回、シリンジで負圧をかけて気泡を抜くと、もうブレーキのタッチがガチガチしてきます。

あとは2から3回やれば完成。

 

ということで、無事解決となりました。

 

それではまた!